無印版の合戦では、退き口を守る敵部隊が1つあったのですが、PK版の合戦は、退き口を守る敵部隊が遊軍のように動くようになりました。
PK版の方が敵の退き口を破壊しやすいです。PK版では[足止]の戦法の効果が上がったため、退き口を狙う戦術で大活躍します。
PK版の騎馬と鉄砲は、無印版とダメージが異なります。詳細はPK騎馬・鉄砲をご覧ください。
無印版では、地方や海で威風が遮られたのですが、PK版では、街道の距離で威風が広がるようです。感覚的には、PK版の方が納得できます。
PKの場合、防衛拠点は威風で落とせなくなりました。防衛拠点は基本的に攻城戦で落とすのですが、攻城戦に勝利した場合も威風が発生します。PK版なら、城が7つ以下の敵勢力でも、本拠や防衛拠点を先に狙うことで、威風中で周辺の城を落とすこともできます。
無印版では、信用40で[仲介]による停戦ができたのですが、PK版では、[仲介]に必要な信用が100に調整されました。PK版では、他勢力に強制的に停戦させられる機会が大幅に減ったため、長期間の包囲も狙えるようになりました。
PK版では、交戦中の相手と[直談]で停戦交渉できるようになりました。攻勢側が申し出た[直談]と守勢側が申し出た[直談]で相手の要求が変わるため、仕様を理解すると利用しやすいです。
各城が兵と兵糧を保有しているのですが、兵にも兵糧にも保有量に上限があります。内政で力を蓄えるのが難しいので、積極的に攻めなければなりません。
部隊は、出陣時に持った腰兵糧を食べるのですが、これは途中で補給できないため、どうしても遠征範囲に限界ができてしまいます。
敵AIは、周囲の兵力をよく観察していて、兵力の少ない勢力があったら、すぐに攻めます。今までの信長の野望シリーズでは、大名の性格によって、あまり攻めない勢力も多かったのですが、新生はどこも基本的に好戦的です。
接敵した部隊とその周辺に大名部隊を含む2部隊以上がいる場合、[合戦]コマンドを選択できます。[合戦]中の敵AIは意外と弱く、兵力に多少の差があっても勝利しやすいです。敵が大部隊の場合は、勝つことで[威風]を発生させることもできます。
威信が高い敵勢力の領内に入ると、部隊は萎縮し、部隊能力が下がります。威信で[弱気]の勢力を攻めると97%、[萎縮]を攻めると95%、[畏怖]を攻めると90%の部隊能力に下がります。
[武門棟梁]の特性を持った大名に接した場合も萎縮になり、部隊能力が80%に下がります。これらの効果は重複しません。
家宰などで部隊能力を上げた場合、萎縮の効果の後に家宰などの効果が加わります。例えば、家宰の[鬼神兵法]を2つ発令して、統率100の武将が出陣した場合、防御130の部隊になるのですが、[武門棟梁]の敵部隊と隣接すると、防御110(100*0.8+30)になります。
[攻略目標]を指定すると、60日前後の期間、出陣の軍備をして、部隊能力と腰兵糧上限が上がります。
・軍備期間は60日前後、その間は内政しない
・領主が軍備(領主のいない郡は軍備しない)
・腰兵糧上限+15(兵糧消費は同じ)
・能力上昇+2〜+5
領主がいる郡だけが軍備をしますので、武将数が十分にいないと、効果が下がります。
城から持ち出す兵糧は同じままで、腰兵糧の上限が上がります。3000の兵で3000の兵糧を持ち出しても、腰兵糧は135日分です。正確には、臨戦によって腰兵糧が15日分加算されたのではなく、同じ兵糧をゆっくり消費するだけです。兵糧が少なければ割合で腰兵糧も少なくなりますし、すぐに帰還して兵糧が増えることもありません。ようするに、兵糧が増えたのではなく、御粥にして食べているのでしょう。
大名のいる本拠は、武将が多いですし、内政もすぐに完了しますので、[攻略目標]を利用するのも良いと思いますが、その他の城はデメリットの方が大きいです。積極的に使いたい場合は、軍備関連の固有政策や固有特性がある大名を選ぶと良いです。特に長宗我部は、[一領具足制]Lv3と[常備兵制]Lv3を組み合わせれば、軍備が一瞬で終わります。
戦法には、武勇依存と知略依存があるのですが、そのダメージに相手の武勇と知略が影響するのかを調査しました。こちらは全能力100の新武将で、戦法は[地黄八幡]と[同討]、敵は1554年の阿蘇惟豊が守る岩尾城(統率69,武勇64,知略85)です。
戦法を使う部隊の兵が1800、阿蘇隊が827で合戦をしたのですが、[地黄八幡]も[同討]もダメージ195でした。相手の武勇と知略はダメージ量に影響しないようです。コーエー作品に慣れた人ほど、意外な結果ではないでしょうか。
次に、こちらの兵を300にして、同じ条件で[地黄八幡]を使ったところ、ダメージ89でした。兵が多いほど戦法ダメージも上がるのですが、その上昇量はかなり緩やかです。逆に言えば、兵が減っても、戦法はまあまあの威力ということです。
ついでに、兵1800で鉄砲Lv3を発動させたところ、ダメージ135でした。[地黄八幡]や[同討]が強めの戦法で、鉄砲Lv3でその7割も威力があるのですから、かなり強いです。
騎馬や鉄砲があると、[合戦]で部隊が接敵した際、1発目は必ず騎馬や鉄砲による先制攻撃が入ります。必ず発生するため、戦法よりも使いやすく、寡兵の敵なら一撃で壊滅できます。2発目以降は確率のようです。全国マップ上の戦闘でも、騎馬や鉄砲の攻撃が発生しますが、こちらは定期的です。
種類 | 内容 | 騎馬LV |
---|---|---|
上位集落 | 馬牧場 | +3 |
特性 | 馬術 +城統率80以上 +城統率90以上 | +1 +1 +2 |
政策 | 馬術指南Lv1 | +1 |
武田固有政策 | 甲州法度次第Lv1 | +1 |
城下施設 | 厩舎 | +1 |
Lv5やLv10で大きく威力が上がるので、それが目標です。基本は、[馬牧場]がある城に統率の高い城主を置いて、[馬術]を領主で加える方法です。上限を上げる固有政策を持つ武田家の場合、[厩舎]を2棟加えれば、各政策がLv1ずつでもLv10に到達します。
Lvが1上がる毎にダメージが75上がり、Lv5とLv10で下図のように大きく上がります。兵力3000以上ならこのダメージで、兵力3000未満の場合は兵力の比率でダメージも下がります。
Lv1 | Lv2 | Lv3 | Lv4 | Lv5 | Lv6 | Lv7 | Lv8 | Lv9 | Lv10 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
兵1000 | 25 | 50 | 75 | 100 | 250 | 275 | 300 | 325 | 350 | 500 |
兵3000以上 | 75 | 150 | 225 | 300 | 750 | 825 | 900 | 975 | 1050 | 1500 |
騎馬や鉄砲のレベルさえ上げておけば、部隊の能力は影響しませんし、ある程度の兵力でも攻撃力を維持できます。つまり、小勢力ほど騎馬が重要です。
騎馬集団や鉄砲集団を完成できたら、出陣する部隊を兵力3000から4000程度に調整するのも良いです。兵力を増やしても騎馬や鉄砲の威力は変わりませんし、城に兵力を残しておくことで、防衛に備えたり、兵糧を節約することができます。
[合戦]コマンドは、少ない損害で敵部隊を破る効果的な手段です。[合戦]コマンドを実行できるのは大名だけですので、大名の居城を[合戦]に特化させておくのも良いです。
内政面で言えば、石高中心です。石高が上がれば、兵糧と兵力が上がります。しばらく戦争がない時期は、溢れる兵糧を売って金銭に替えることもできます。
戦略面で言えば、出陣前の[代官]の見直しです。[代官]は、[制度改新]の政策を発令していなくても交代できますので、合戦向きの能力や特性を持つ武将がいたら、[代官]に任命しておきましょう。
敵の大軍に攻められても、敵部隊の集結がまばらだったり、多方面から侵攻してきたりしますので、局地的には有利に戦えることもあります。敵の侵攻ルートに向かって、[合戦]で各個撃破しましょう。[合戦]中は時間が進行しませんので、迎撃中に城を襲われることもありません。
ぎりぎり勝てそうな場合でも、[援軍]を呼んだ方が良いこともあります。この合戦に勝利しても、すぐ次の敵が来ないとも限りませんので、被害は少ない方が良いです。
[合戦]で巻き込んだ敵の部隊数によって、勝利した際に[威風]が発生します。敵が4部隊から7部隊なら[威風]小で、郡が寝返ります。敵が8部隊から11部隊なら[威風]中で、中範囲の城と郡が寝返ります。敵が12部隊以上なら[威風]大で、広範囲の城と郡が寝返ります。
敵の部隊数が条件で、兵数は関係ありません。より大きな[威風]を狙えそうなら、あえて敵の集結を待ってみるのも良いです。
新生は、武将と内政と政策で特化でもしない限り、籠城は弱いです。籠城は、部隊が集結するまでの時間稼ぎで、合戦で勝負を付けます。
合戦で[威風]を発生させることに成功しても、味方の城で迎撃したのでは、奪われた郡を取り返す程度になります。どうせ[合戦]をするなら、敵の城が密集した地点に攻め込んで、[威風]で城を奪った方がメリットが大きいです。つまり、大国に狙われそうな時こそ、そこに攻めるのです。
ただし、相手の[威信]が余りにも高い場合、敵領内で戦うと味方の能力が下がりますので、攻められてから自軍で戦った方が無難です。
大名には、指揮範囲があります。指揮範囲の中心が大名の本拠で、指揮範囲を外れた城は収入が下がります。
勢力が拡大したら、軍団長を指名することで、大名の指揮範囲から外れた城を任せることができます。軍団長の指揮範囲も軍団長の居城が基準になりますので、あらかじめ軍団長候補を適切な城に異動させて、それから軍団長に指名すると良いです。
軍団長に任せた城の収入は、基本的に軍団長の物で、一部が上納金として大名に入ります。あまりに多くの城を軍団長に任せると、政策や外交に使う金銭が足りなくなる恐れもあります。
軍団は、軍団内の兵力で攻め落とせるかどうかを判断します。周辺国を上回る城数を与えないと、なかなか攻めてくれません。
[合戦]コマンドが使える分だけ大名軍団の方が優秀ですので、戦争の激しい方面は、大名軍団に任せた方が良いです。比較的楽な方面を軍団長に任せるとか、安全地帯を軍団長に任せるとか、補助的な役割なら軍団長でも問題ありません。
勢力が大きくなったら、戦争が激しくない方面を軍団長に任せ、戦争が激しい方面に大名の本拠を移転させると良いです。
本拠を移転させるには大金が必要になるのですが、距離が離れるほど高額になるので、金銭10000か20000の範囲で前線の石高の高い城に移動させるのがおすすめです。
本拠は内政を効率的に進めることができますので、移転が多いほど勢力全体の内政が進みます。元本拠は内政が完全に終わった安全地帯ですので、政務の高い外交担当に城主を任せる良いです。